らんぶるパスタ






 おいしいおいしいスパゲティの作り方を教えましょう。秘伝のソースに自家製パスタ。そんなものは必要ないのです。とってもおいしいスパゲティに必要なのはなにか?
 それはね、愛情です。ありがちですね。愛が必要なのです。しかしここで勘違いしてはいけないのは、作る側が愛情をこめることではないのです。どんなにまずかろうと、どんなに口にいれたくなかろうと、材料にトンボが使われていようと、それを食ってやるという愛こそが重要なのです。
 スパゲティなんて普通に作れば失敗するはずがないのです。パスタなんて袋から出して茹でればいいのだし、ソースも缶詰のミートソースを使えばおいしく仕上がります。洗い物はお鍋とお皿、出るゴミはパスタの袋と空き缶だけの、簡単料理です。しかし言い換えれば、特別おいしくはなりません。だからこそ誰が作ってもおいしいものを特においしいと言ってあげる、食べ手の愛こそが重要なのですよ。










あとがき



 いくらなんでも短すぎるんだろう。載せていいのか。
 まぁ私のサイトだから好きにすりゃいいんだろう。
 と、まぁこれくらいにしてですね。あれは紅楼夢の翌日でした。私は春日野土筆さんの案内の下、京都の街を巡っていたんですね。いやー楽しかったですよ。蓮台寺とか行きましたよ。雰囲気ありすぎて、霊持って帰ってくるかと思いました。
 そんでですね、あれは鈴虫寺の帰りだったでしょうかね。バスが後十分くらいで着くっていう時に、二人でポメラの話してたんですよ。それで「せっかくだから今なんか書こうぜ」ってつくしさんが言い出したんです。内容は彼が好きな三題噺という、三つのお題を文に入れて小説を書くというもので、彼が出したお題は「トンボ、空き缶、スパゲティ」でした。
 書きましたよ。もう書きましたよ。外暗いのに。
 そんで出来たのがこの小説ですね。ていうか小説より後書きの方が長いですね。死のう。



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